親族が亡くなりましたが、相続人の中に海外在住の外国人が含まれています。相続手続きはどうなるのでしょうか

亡くなられた方が日本人であれば、相続の手続は日本の法律（民法）に従うため、通常の相続の手続と同じです。しかし海外には戸籍制度や印鑑登録制度などがないため、相続の手続に通常必要な戸籍謄本や印鑑証明書などの書類を準備できないという問題が生じます。その場合は、現地でこれに代わる書類を作成してもらう必要が出て来ます。アメリカなどでは、公証人の面前で署名した宣誓供述書という書類などで代用しますが、いずれにしてもどのような書類を外国で作成するかは法律的な知識を要します。従ってこのような分野を得意とする弁護士等の専門家に相談することをお勧めします。